外壁塗装では、外壁本体だけでなく雨樋や破風板といった「付帯部」の塗装も重要です。
付帯部は素材が様々で、硬質塩ビ、木部、鉄部などが混在していることも少なくありません。
アステックペイントのマックスシールド1500シリーズは、こうした多様な素材に対応できる弱溶剤二液型の塗料として、多くの塗装現場で付帯部塗装に使用されています。
マックスシールド1500シリーズとは
マックスシールド1500シリーズは、アステックペイントが製造販売する弱溶剤系二液型の塗料です。
弱溶剤二液型の特性
二液型は主剤と硬化剤を混ぜて使用するタイプです。
弱溶剤系のため、硬質塩ビ、木部、鉄部など様々な素材との相性が良く、これが付帯部塗装で広く使われる理由の一つです。
水性塗料にはない光沢感があり、強溶剤ほど臭いが強くないため、住宅街での施工にも適しています。
付帯部塗装でよく使われる理由
マックスシールド1500シリーズは、公式には「外壁をはじめ、付帯部にも塗布できる多用途塗料」とされています。
ただし、実際の施工現場では付帯部塗装で使われるケースが大半です。
なぜ付帯部で使われるのか
塗装業者の多くは、外壁には遮熱性や超低汚染性を重視した専用塗料(REVOシリーズなど)を選びます。
一方、付帯部には以下の特性が求められます。
・様々な素材(硬質塩ビ、木部、鉄部)に対応できる密着性
・異なる素材を一つの塗料でまとめられる施工性
・刷毛での塗装でも美しく仕上がる作業性
マックスシールドはこれらの条件を満たしており、付帯部全般に使いやすい塗料として選ばれています。
よく塗装される付帯部
雨樋
硬質塩ビ製が多く、弱溶剤系との相性が良い部材です。
マックスシールドは雨樋への施工実績が特に多い塗料です。
破風板・鼻隠し
木製または窯業系が多く、紫外線や雨の影響を受けやすい箇所です。
高い耐候性が求められます。
水切り・幕板
金属製が多く、防錆処理後にマックスシールドで仕上げるケースが一般的です。
シャッターボックス・雨戸
金属製または樹脂製で、外観の統一感を出すために同じ塗料で仕上げることがあります。
外壁は遮熱塗料、付帯部はマックスシールドという組み合わせが実際の現場では主流です。
3つのグレードと期待耐用年数
マックスシールド1500シリーズには、樹脂の種類によって3つのグレードがあります。
マックスシールド1500F-JY(フッ素系)
期待耐用年数:16〜20年
完全交互結合型フッ素樹脂を採用した最上位グレードです。
従来のフッ素樹脂に含まれる塩素(Cl)部分をフッ素(F)に置き換えることで、紫外線に強い構造を実現しています。
付帯部の中でも特に劣化しやすい破風板や、交換費用の高い雨樋など、長期間の保護が必要な箇所に選ばれます。
マックスシールド1500Si-JY(シリコン系)
期待耐用年数:13〜16年
マックスシールド1500シリーズの中で最も使用頻度が高いグレードです。
シリコン樹脂の主成分であるシロキサン結合は、ガラスや鉱物と同じ構造のため、紫外線などの劣化要因に強い性質があります。
価格と性能のバランスが良く、雨樋・破風板・鼻隠し・水切りなど、幅広い付帯部に使用されています。
マックスシールド1500U-JY(ウレタン系)
期待耐用年数:8〜10年
ウレタン樹脂に紫外線劣化を抑制する成分を配合したグレードです。
従来のウレタン塗料は5〜7年程度で劣化することが多かったのですが、この製品は改良されています。
3つのグレードの中では最も耐用年数が短く、価格も抑えられています。
ただし、付帯部は一度塗装すると次回の塗り替えには足場が必要になることを考えると、長期的なコストを考えてシリコン系以上を選ぶことをおすすめします。
実際の耐久年数は、施工品質、立地環境、メンテナンス状況によって変わります。
茅ヶ崎のような海沿いでは塩害の影響も考慮する必要があります。
4つの主な特徴
マックスシールド1500シリーズの技術的な特徴を見ていきます。
高い耐候性
各グレードとも促進耐候性試験で優れた結果を示しています。
フッ素系は紫外線に強い完全交互結合型フッ素樹脂、シリコン系は無機物と同じシロキサン結合、ウレタン系は劣化抑制成分の配合により、それぞれ高い耐候性を実現しています。
付帯部は外壁よりも細かい部材が多く、劣化すると交換や補修に手間がかかります。
耐候性の高い塗料で保護することで、建物全体のメンテナンスコストを抑えられます。
低汚染性
セラミック成分の配合により、汚れが付きにくく落ちやすい塗膜を形成します。
低帯電性:静電気を帯びにくく、汚れが引き寄せられにくい
親水性:雨が降ったとき、汚れと塗膜の間に水が入り込んで汚れを洗い流す
カーボンブラック(排気ガス等の成分)による汚染試験では、他社製品と比較して明度の低下が小さいという結果が出ています。
雨樋は汚れが目立ちやすい部材ですが、低汚染性によって美観を長く保ちやすくなります。
高隠蔽性
顔料の粒子径が小さく、流動特性(粘性調整)を持つ設計により、1回目の塗装から高い隠蔽性を発揮します。
付帯部は刷毛で塗装することが多いのですが、凹凸のある下地でも塗りムラや下地の透けが起こりにくい性質があります。
これは作業効率だけでなく、仕上がりの美しさにもつながります。
防カビ・防藻性
塗料内に防カビ・防藻剤が添加されており、微生物の発育を抑える効果があります。
軒天や日当たりの悪い面の付帯部では、カビや藻が発生しやすいものです。
防カビ・防藻性により、建物の美観を長期間保ちやすくなります。
実際の使われ方
マックスシールド1500シリーズの典型的な使用パターンを見ていきます。
パターン1:付帯部全般に使用
最も一般的な使い方は、付帯部全般にマックスシールドを使用するパターンです。
実例
・外壁:フッ素REVO1000-IR
・付帯部(雨樋・鼻隠し・破風板・帯・板金部):マックスシールド1500F-JY
メリット
・付帯部の色と質感の統一
・様々な素材を一つの塗料で対応できる施工性
・付帯部全体のメンテナンス時期を揃えやすい
パターン2:付帯部の一部に使用
付帯部の中でも特定の箇所にマックスシールドを使うパターンもあります。
実例
・外壁:シリコンREVO1000
・付帯部(破風板・鼻隠し・雨樋):マックスシールド1500Si-JY
・木部:専用の木部保護塗料
選択理由
木部は伸縮に追従できる専用塗料、硬質塩ビや鉄部はマックスシールドというように、素材の特性に応じて使い分けることもあります。
パターン3:外壁と付帯部を統一
あまり多くはありませんが、外壁と付帯部の両方にマックスシールドを使用するケースもあります。
選択される状況
・外壁にも付帯部にも光沢感のある仕上がりを求める場合
・外壁材がシンプルで、遮熱性などの特殊機能が不要な場合
・予算とグレードのバランスを重視する場合
ただし、外壁には外壁向けの機能性塗料を選ぶケースが大半です。
建物の状況、求める性能、予算によって最適な組み合わせは変わります。
グレードの選び方
3つのグレードから選ぶ際の考え方を整理します。
耐久性と価格のバランス
価格はフッ素系が最も高く、シリコン系が中程度、ウレタン系が最も安価です。
ただし、付帯部塗装では初期費用だけでなく、次回の塗り替えまでの期間と足場代を含めた総コストで考える必要があります。
耐用年数が短いグレードを選ぶと、次回の塗り替えが早く来てしまい、その度に足場代がかかります。
長期的に見れば、シリコン系以上のグレードを選ぶ方が、塗り替え回数を減らせて結果的にコストを抑えられることが多いです。
部位による使い分け
同じ付帯部でも、部位によってグレードを変える考え方もあります。
高グレードを選ぶ候補
・破風板、鼻隠し:紫外線と雨の影響を特に受けやすい
・雨樋:交換するとなると費用がかかる
中グレードでも十分な候補
・水切り:比較的塗り替えやすい
・幕板:劣化が目立ちにくい
ただし、グレードを分けすぎると施工の手間が増えるため、基本的には統一する方が現実的です。
外壁とのメンテナンス時期
外壁塗装と付帯部塗装のメンテナンス時期を合わせたい場合は、外壁の塗料グレードに近いものを選ぶのが一つの考え方です。
例
・外壁:シリコンREVO1000-IR(耐用年数15年前後)
・付帯部:マックスシールド1500Si-JY(耐用年数13〜16年)
→ 次回も同時期にメンテナンスできる可能性が高い
次回も足場を共有できれば、コストを抑えられます。
立地環境による選択
茅ヶ崎のような海沿いの地域、幹線道路沿いなど、劣化要因の多い環境では、耐久性の高いグレードを選ぶ価値があります。
塩害や排気ガスの影響が大きい環境では、低汚染性と耐候性の両方が重要です。
フッ素系やシリコン系を選ぶことで、塗装の持ちが良くなることが期待できます。
まとめ
アステックペイントのマックスシールド1500シリーズは、付帯部塗装で広く使われている弱溶剤系二液型の塗料です。
雨樋・破風板・鼻隠し・水切りなど、様々な素材が混在する付帯部を一つの塗料でカバーできる点が大きな特徴です。
フッ素・シリコン・ウレタンの3グレードがあり、それぞれに期待耐用年数と価格帯が異なります。
高い耐候性、低汚染性、優れた隠蔽性、防カビ・防藻性といった機能を備えており、付帯部を長期間保護するのに適した塗料と言えます。
実際の施工現場では、外壁には機能性を重視した専用塗料を使い、付帯部にマックスシールドを使うという組み合わせが主流です。
どのグレードを選ぶか、どの部位に使うかは、建物の状況、予算、立地環境などを総合的に考えて判断することになります。
外壁塗装で最も大切なのは塗料選びだけでなく、適切な診断と丁寧な施工です。
付帯部は細かい部材が多く、施工の良し悪しが仕上がりに直結します。
マックスシールドに限らず、どの塗料を選ぶ場合でも、経験豊富な業者に依頼することが満足できる仕上がりにつながります。
付帯部の劣化が気になる場合、外壁塗装と合わせて付帯部塗装を検討されている場合は、専門業者に相談してみることをおすすめします。
現地調査を通じて、建物に合った塗料と施工方法を提案してもらえます。
茅ヶ崎市での付帯部塗装・外壁塗装は、ハーモニーホームにご相談ください。
