アステックペイント遮熱塗料完全ガイド|スーパーシャネツサーモ&無機ハイブリッド徹底比較

アステックペイント スーパーシャネツサーモSi

屋根の塗り替えを検討していて「遮熱塗料がいいらしい」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実際、夏場の室内温度を下げられる可能性があるため、関心を持たれる方が増えています。

ただ、遮熱塗料にもいろいろな種類があって、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、遮熱塗料市場で6年連続シェア1位を獲得しているアステックペイントの遮熱塗料について、その技術的な特徴や選び方を詳しくお伝えしていきます。

遮熱塗料市場6年連続No.1の実績

アステックペイントは、遮熱塗料に特化した開発を行っている塗料メーカーです。
塗料業界誌「ペイント&コーティングジャーナル」の調査によると、2019年から2024年まで、遮熱塗料メーカーシェアで6年連続1位を獲得しています。

全国の塗装会社のうち、メーカーの研修を受けて認定された会社のみが取り扱える仕組みになっており、現在約3,700社以上が認定を受けています。
限られた認定施工店でのみ扱われている高品質塗料です。

茅ヶ崎市のような海に近いエリアでは、紫外線や塩害の影響を受けやすいため、耐久性の高い塗料が求められます。
アステックペイントの遮熱塗料は、そうした厳しい環境でも性能を発揮できるよう設計されています。

アステックペイント遮熱塗料の全体像

アステックペイントの屋根用遮熱塗料は、大きく2つのシリーズに分かれています。

有機系遮熱塗料:スーパーシャネツサーモシリーズ

有機樹脂(シリコン・フッ素)を基材とした遮熱塗料です。
チタン複合特殊無機顔料による高い遮熱性能が特徴で、シリコン系の「Si」とフッ素系の「F」の2種類があります。

期待耐用年数はSiが13〜16年、Fが16〜20年です。

無機系遮熱塗料:無機ハイブリッドコートJY-IR

無機成分を約60%配合したハイブリッド遮熱塗料です。
最高ランクの耐候性を実現しながら、有機成分の配合により柔軟性も兼ね備えています。

期待耐用年数は20年以上です。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

スーパーシャネツサーモシリーズ

チタン複合特殊無機顔料とは

スーパーシャネツサーモシリーズの最大の特徴は、「チタン複合特殊無機顔料」という独自開発の顔料を使用している点です。

従来の遮熱塗料は、赤・青・黄の有機顔料を混ぜ合わせて色を作っています。
この有機顔料は紫外線を浴び続けると破壊されてしまい、屋根の色が変わってしまいます。
特に黒や紺などの濃い色の場合、赤・青・黄のバランスが崩れて、赤黒く変色してしまうことがあります。

また、明度が低い色は近赤外線を吸収しやすいため、黒や濃い色の屋根では遮熱効果が十分に発揮されにくいという課題もありました。

これに対して、スーパーシャネツサーモシリーズが使用するチタン複合特殊無機顔料には、いくつかの優れた特徴があります。

まず、紫外線による影響を受けにくいという点です。
無機顔料は有機顔料と比べて化学的に安定しているため、長期間にわたって色彩を維持できます。

さらに驚くべきは、濃い色でも高い遮熱性能を発揮できる点です。
従来の黒色顔料であるカーボンブラックの平均日射反射率が6%程度なのに対し、スーパーシャネツサーモの黒色無機顔料は46%もの反射率を実現しています。

アステックペイントの実験では、屋根の未塗布部分が55.8℃まで上昇したのに対し、塗布部分は40.1℃にとどまり、15.7℃もの温度差が確認されました。

つまり、「黒い屋根は暑くなるから明るい色にしないといけない」という従来の常識を覆し、デザイン性と機能性を両立できるようになったわけです。

ラジカル制御技術で劣化を防ぐ

スーパーシャネツサーモシリーズには、もう一つ重要な技術が採用されています。
それが「ラジカル制御技術」です。

一般的な塗料の顔料には「酸化チタン」が使用されています。
この酸化チタンは、紫外線を浴びると「ラジカル」という劣化因子を発生させてしまうんです。

ラジカルは非常に活性度が高く、塗膜の樹脂同士の結合を破壊してしまいます。
その結果、塗膜が劣化し、チョーキング現象や剥がれといった症状が現れるわけです。

特に屋根は、外壁と比べて直射日光を浴びる時間が長く、紫外線の影響を受けやすい場所です。

スーパーシャネツサーモシリーズは、このラジカルの発生を抑制する技術を採用しています。
具体的には、ラジカル制御型白色顔料を使用することで、ラジカルの発生そのものを抑えています。
さらに、仮にラジカルが発生したとしても、独自のシールド層がラジカルの放出を防ぐ仕組みになっています。

この二重の対策により、紫外線による塗膜の劣化スピードを大幅に遅らせることができるわけです。

SiとFのラインナップ

スーパーシャネツサーモSi

アステックペイント スーパーシャネツサーモSi

Siは、シリコン樹脂を基材とした屋根用遮熱塗料です。

期待耐用年数は13〜16年程度で、一般的なシリコン塗料(7〜10年程度)と比べると、かなり長持ちする設計になっています。
促進耐候性試験においても、期待耐用年数経過後に光沢保持率80%以上を維持することが確認されています。

チタン複合特殊無機顔料とラジカル制御技術により、高い遮熱性能と耐候性を兼ね備えています。
価格面でもFと比べると抑えられているため、コストパフォーマンスを重視される方に適しています。

対応屋根材は、セメント瓦・カラーベスト・波形スレート・モニエル瓦・金属屋根(カラー鋼板・ガルバリウム鋼板・ステンレス)など幅広く対応しています。

スーパーシャネツサーモF

アステックペイントスーパーシャネツサーモF

Fは、フッ素樹脂を基材とした屋根用遮熱塗料です。

期待耐用年数は16〜20年程度で、一般的なフッ素塗料(15年前後)と比べても長めの設定です。
Siと同様に、促進耐候性試験で期待耐用年数経過後も光沢保持率80%以上を維持しています。

Fの最大の特徴は、「完全交互結合型フッ素樹脂」を使用している点です。
一般的なフッ素樹脂は、劣化しやすい結合箇所があり、紫外線によって塗膜の劣化が進行してしまいます。

これに対して、完全交互結合型フッ素樹脂は、規則的な交互結合により紫外線に破壊されにくく、従来のフッ素樹脂塗料を凌ぐ耐候性を実現しています。

また、黒色の場合、通常の遮熱塗料では赤・青・黄の3色で作られるため劣化によって赤黒く変色してしまいますが、Fの黒は黒だけで作られているため、劣化しても赤黒くならないという特徴もあります。

対応屋根材はSiと同様ですが、より長期的な保護を求める方や、耐久性を最優先される方に適しています。

無機ハイブリッドコートJY-IR

アステックペイント 無機ハイブリッドコートJY-IR

無機成分約60%配合のハイテク塗料

無機ハイブリッドコートJY-IRは、無機成分を約60%以上も含有した次世代の遮熱塗料です。

無機成分とは、ガラスや鉱石など紫外線により分解されにくい性質を持つ物質のことです。
無機成分が主成分の「ガラス」は劣化しづらく、何年経っても透明な外観を維持することができます。

無機ハイブリッドコートJY-IRは、無機成分の配合により、ガラスのように劣化しづらく、美しい外観を維持することが可能です。

無機ハイブリッドの5つの特徴

1. 超耐候性:期待耐用年数20年以上

無機成分を約60%以上も含有していることから、非常に高い耐候性を長期にわたって発揮します。
期待耐用年数は20年以上。

言い換えれば、塗り替え周期が20年以上ということですから、優れたコストパフォーマンスとなり、ライフサイクルコストを大幅に低減することが可能になります。

無機ハイブリッドコートJY-IRに配合されている無機成分は、分子の結合が非常に強く(オルガノポリシロキサン結合)安定しています。
このため強い塗面を形成し、劣化を抑制できるのです。

外壁塗装の劣化の代名詞であるチョーキングの発生を抑え、美しい外観を長期間維持することができます。
促進耐候性試験では、20年以上経過しても、光沢保持率80%以上を保持し、屋根を長期間保護し続けることが確認されています。

2. 柔軟性と高硬度:硬さと柔らかさを両立

無機ハイブリッドコートJY-IRは、樹脂同士が強固に結びつき緻密な塗面を形成するため、キズがつきにくく、外観の美しさを長期的に保持します。

また、無機塗料は、塗膜が硬く割れやすいという弱点がありますが、無機ハイブリッドコートJY-IRでは有機成分を配合することにより、これを克服。
強くしなやかな塗膜を形成します。

有機成分を配合することで、無機成分が持つ「強さ」と有機成分が持つ「割れにくい」性質を両立させた、劣化に対して圧倒的に強くしなやかな塗料に仕上がっています。

3. 低汚染性:セルフクリーニング効果

親水性に富んだ塗面を形成するため、付着した汚れと塗膜の間に雨水が入り込みやすく、雨水によるセルフクリーニング効果を発揮。
建物の美観を永く守ることができます。

実際に無機ハイブリッドシリーズを塗布した鉄板を屋外に設置し経過観察を行った結果、従来塗料と比較して圧倒的な美しさを維持していることが確認されています。

4. 高硬度:キズがつきにくい

フッ素塗料よりも硬い塗膜を形成するため、キズがつきにくく、長期間にわたって美しい外観を保ちます。

5. 遮熱性:屋根表面温度の上昇を抑制

無機ハイブリッドシリーズは、遮熱顔料を配合することによって温度上昇の原因となる近赤外線を効率的に反射し、太陽光が吸収されるのを抑制し、屋内温度を快適に保ちます。

その効果は実際の現場でも確認され、施工後の外気温が1℃上昇したにも関わらず、屋根表面温度は約17℃下がっていました。

塗料選びの前に確認しておきたいこと
屋根の素材・状態によっては、塗料の前に下地処理や補修が必要な場合があります。特にモニエル瓦はスラリー層の除去、金属屋根はサビ処理など、下地の状態が仕上がりと耐久性を大きく左右します。どの塗料を選ぶかと同じくらい、現地調査での状態確認が重要です。

無機ハイブリッドが超耐候である理由

劣化に強い無機成分の含有率が高い

無機ハイブリッドシリーズは、無機成分を約60%配合。業界の中でも高い含有率を誇り、それが長期耐候性の根拠となっています。

紫外線からの影響を受けづらく、劣化に強いため、屋根を長期間美しく守り続けます。

無機成分は、劣化に強い結合を多く含む樹脂

無機ハイブリッドシリーズに配合されている無機成分は分子の結合が非常に強く安定しています(オルガノポリシロキサン結合)。
このため塗膜の劣化を抑制します。

紫外線の影響を受けやすい部分が多いと塗膜が早く劣化してしまいますが、紫外線に強い結合を多く含むため、塗膜の劣化が起こりにくくなっています。

あなたに最適な遮熱塗料の選び方

ここまで、アステックペイントの遮熱塗料3種類(スーパーシャネツサーモSi・F、無機ハイブリッドコートJY-IR)を見てきました。
では、実際にどれを選べばよいのでしょうか。

性能・価格帯の比較

項目 スーパーシャネツサーモSi スーパーシャネツサーモF 無機ハイブリッドコートJY-IR
樹脂タイプ シリコン系 フッ素系 無機ハイブリッド
期待耐用年数 13〜16年 16〜20年 20年以上
遮熱性能 ◎(チタン複合特殊無機顔料) ◎(チタン複合特殊無機顔料) ◎(遮熱顔料配合)
低汚染性 ◎(セルフクリーニング)
価格帯 ★★☆ ★★★ ★★★★
おすすめの方 遮熱性と耐候性をバランスよく求める方 長期間の塗膜維持を重視する方 汚れにくさと耐候性を重視する方

各グレードの特徴

スーパーシャネツサーモSi

シリコン樹脂ベースで、チタン複合特殊無機顔料とラジカル制御技術を採用した遮熱塗料です。
期待耐用年数は13〜16年で、遮熱性・耐候性・変退色防止性をバランスよく備えています。
初期費用を抑えながらアステックペイントの遮熱技術を取り入れたい方に向いています。

スーパーシャネツサーモF

フッ素樹脂ベースで、完全交互結合型フッ素樹脂による高い耐候性が特徴です。
期待耐用年数は16〜20年。
Siと同じチタン複合特殊無機顔料を使用しており、遮熱性能は共通しながら、より長期間の塗膜維持を重視した設計になっています。

無機ハイブリッドコートJY-IR

無機成分を約60%配合したハイブリッド塗料で、期待耐用年数は20年以上です。
オルガノポリシロキサン結合による強固な塗膜と、雨水によるセルフクリーニング効果が特徴です。
長期間メンテナンスの手間を減らしたい方や、汚れにくさを重視する方に向いています。

茅ヶ崎市での選び方

茅ヶ崎市のような海に近いエリアでは、紫外線と塩害の両方を考慮する必要があります。

海からの距離や建物の状態、塗り替えサイクルの希望など、条件はお客様によって異なりますので、どのグレードが合うかは現地を確認した上でのご判断が大切です。

3種類はそれぞれ異なる特性を持っていますので、まずはどのような点を優先したいかを整理しておくと、選びやすくなります。

メンテナンスサイクルの考え方

屋根塗装を考える際、よく見落とされがちなのが、建物全体のメンテナンスサイクルです。

外壁の塗り替え時期と屋根の塗り替え時期を合わせることで、足場代を一度にまとめられる場合があります。
建物全体のメンテナンス計画と合わせてどのグレードにするかを考えると、より納得感のある選択につながります。

専門家への相談が重要
どの塗料が適しているかは、建物の状態、立地条件、予算、今後のメンテナンス計画など、様々な要素を総合的に判断する必要があります。信頼できる塗装業者に現地調査を依頼し、詳しい説明を聞いてから決めることをお勧めします。

アステックペイントの遮熱塗料は、どれも遮熱塗料市場でトップシェアを誇る高性能な塗料です。

スーパーシャネツサーモシリーズは、チタン複合特殊無機顔料による高い遮熱性能と、ラジカル制御技術による優れた耐候性が特徴です。

無機ハイブリッドコートJY-IRは、無機成分約60%配合による高い耐候性と、セルフクリーニング効果による美観維持が特徴です。

それぞれ異なる特徴を持つ3種類の塗料ですので、建物の状態や立地、ご要望に合わせてご検討いただければと思います。

茅ヶ崎市での屋根塗装をご検討の際は、遮熱性能と耐候性に優れたアステックペイントの遮熱塗料を、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。
茅ヶ崎での屋根塗装は、ハーモニーホームにご相談ください。

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