新築から10年が経過し、そろそろ外壁塗装を検討する時期かもしれません。
特に茅ヶ崎のような海に近い立地では、内陸部とは異なる環境要因を考慮する必要があるでしょう。
外壁塗装は決して安い買い物ではありませんし、業者選びを間違えると後々大きな問題になることもあります。
今回は、茅ヶ崎で新築10年目を迎える方に向けて、初回外壁塗装で知っておくべき重要なポイントをご紹介していきます。
1. なぜ新築10年目なのか?その根拠を理解する
2. 茅ヶ崎特有の環境が外壁に与える影響
3. 初回塗装のタイミング判断方法
4. 茅ヶ崎エリアでの業者選びのコツ
5. 適切な費用相場と実施時期の見極め
なぜ新築10年目なのか?その根拠を理解する
「外壁塗装は10年ごと」という話をよく耳にしますが、これには明確な根拠があります。
外壁塗装の耐久年数について
外壁塗装で使用される塗料は、主にシリコン系やフッ素系などがあり、それぞれ耐久年数が異なります。
・シリコン塗料:10~15年程度
・フッ素塗料:15~20年程度
・無機塗料:15~25年程度
このように多くの塗料で10年前後が一つの節目となるため、外壁塗装の検討時期として10年目が意識されることが多くなっています。
築10年という節目について
外壁塗装が10年で検討される理由は、塗膜の耐久年数にあります。
多くの塗料で10年前後が一つの節目となるほか、サッシ周りなどに使用されるシーリング材も一般的に5~10年程度が寿命の目安とされているためです。
特にシーリング材の耐用年数は比較的短く、変成シリコンで10年ほどといわれており、外壁塗装よりも早く劣化してしまうケースもあります。
茅ヶ崎特有の環境が外壁に与える影響
茅ヶ崎での外壁塗装を考える上で、最も重要なのが海に近い立地による影響です。
塩害による劣化の加速
海沿いの地域では、内陸部と比較して外壁塗装の耐久年数が短くなる傾向があります。
塩分を含んだ潮風が外壁に付着することで、塗膜の劣化が早まる可能性があります。
明確に距離が定められているわけではなく、塗料や資材メーカーの保証対象外として「○○km以内、および塩害地域」とされていることが多くあります。
この塩害地域とは、不具合が発生したときに対象物件エリアでの塩害状況を調査し、周囲でも塩害が見られた場合は、保証対象外となることがあることに注意が必要です。
一般的な目安として
・海岸線から200m~500m以内:重塩害地域
・海岸線から2km以内:塩害地域
・実際には5km以上離れた場所でも被害が報告されている
茅ヶ崎の場合、特に海沿い2~3kmの範囲にある住宅では、山間部や平地と比べて外壁や鉄部の劣化スピードが速くなることが知られています。
砂による物理的な影響
塩害以外にも、海が近いと砂で外壁や付帯部が削れることがあります。
ひどいところだと、表面の塗膜が削れて下地が見えたりもするほどの影響があります。
特に強風時には、砂が外壁に吹き付けられ、塗膜の表面を物理的に削り取ってしまうことがあります。
このような環境では、通常よりも塗膜の消耗が早くなる可能性があります。
その他の環境要因
台風などの強風時には、海の香りを感じることもあるでしょう。
これは風に吹かれて塩分が飛散しているサインでもあり、塩害を考慮していない塗料や工法では、住宅の劣化に影響が出てしまう可能性があります。
初回塗装のタイミング判断方法
外壁塗装の適切なタイミングを見極めるには、劣化症状の確認が重要です。
確認すべき劣化症状
以下のような症状が1つでも見られた場合は、塗装を検討する時期かもしれません。
1. チョーキング現象:外壁を触ると粉状のものが付く
2. 色褪せ・変色:特に南面や西面で顕著
3. ひび割れ(クラック):髪の毛程度の細いものでも要注意
4. コーキングの劣化:伸縮性が失われ固くなったり剥がれたり
5. カビ・藻の発生:塗膜の防水力低下のサイン
築8~10年で外壁を手で触ると粉状のものがつく、チョーキング現象が見られるケースがあります。
これは塗料が劣化して粉化している証拠です。
コーキング材の耐用年数は5~10年と外壁塗装よりも短いため、特に注意深く確認することをお勧めします。
見た目に問題がなくても要注意
外壁塗装の劣化は、目に見えない場合もあることを知っておきましょう。
外観上は問題なくても、実際には防水機能が劣化している可能性があります。
「見た目が変わっていないから大丈夫だろう」という判断は危険で、後々高額な修繕費用が必要になるケースもあります。
茅ヶ崎エリアでの業者選びのコツ
茅ヶ崎での外壁塗装業者選びでは、一般的な選び方に加えて、海沿い特有の環境への理解が重要になります。
地元実績と専門知識の重要性
一般的な外壁塗装と海沿いの街の外壁塗装では、必要な知識や技術が異なります。
海沿いの環境では劣化が早まることもあるため、地域特性を理解した業者選びが大切です。
業者選びの際に確認したいポイントです。
1. 地域での実績
茅ヶ崎や湘南エリアでの施工実績が豊富な業者であれば、塩害対策についても専門知識を持っている可能性が高いでしょう。
2. 地元での信頼性
地域密着で長年営業している業者であれば、アフターサービスなどの面でも安心できる可能性があります。
3. 塩害対策への理解
茅ヶ崎市での多くのリフォーム実績があり、塩害対策についても専門知識を持つ業者を選ぶことが重要です。
見積もり確認のポイント
複数の業者から見積もりを取る際は、以下の点を確認しましょう。
・工事内容の詳細記載(下塗り・中塗り・上塗りの工程別記載)
・使用塗料の詳細(メーカー名・商品名)が明記されている
・工事保証の内容と期間(5~10年間が目安)
・支払い条件(分割払いまたは後払いが基本)
重要なのは、どの塗料を使用するかの詳細と、その塗料に適した施工方法が提案されているかどうかです。
業者選びは決して妥協せず、納得できるまで慎重に検討することをお勧めします。
適切な費用相場と実施時期の見極め
茅ヶ崎での外壁塗装における費用と、実施時期について考えてみましょう。
費用について
外壁塗装の費用は、建物の大きさや使用する塗料、業者によって大きく異なります。
・外壁塗装のみ:95万円~110万円(平均103万円)
・外壁+屋根塗装セット:115万円~125万円(平均120万円)当社での施工実績
・外壁+屋根塗装:70万円~
※建物の状況や使用塗料により変動いたします
上記の相場は、統計データの平均延べ床面積と塗料後金額から計算した結果や、茅ヶ崎市で114件の施工実績をもつヌリカエのデータをもとに算出されたものです。
茅ヶ崎市は海沿いという立地特性から塩害対策が必要になることも多く、この点が価格に影響する場合があります。
ただし、価格が安いことが必ずしも問題ではなく、工事内容や住宅の規模によっては適正価格となる場合もあります。
費用は業者によって大きく異なるため、複数社からの見積もり取得をお勧めします。
1社のみの見積もりでは、適正価格の判断が難しくなってしまうでしょう。
外壁塗装の費用について詳細な相場情報は別記事で解説していますので、参考資料をご確認ください。
茅ヶ崎市の外壁・屋根塗装70万円は妥当?2025年価格相場から見る判断基準
https://harmonyhome.co.jp/chigasaki-painting-70man-price/
茅ヶ崎での実施時期について
一般的には築10年前後での塗装が推奨されていますが、海沿いの環境では劣化が早まる傾向があります。
実施時期は建物の状況や使用されている塗料、立地環境によって大きく左右されるため、劣化症状の確認による判断が最も重要です。
適切な時期を逃すリスク
外壁塗装を適切な時期より遅らせてしまうと、以下のような状況が生じる可能性があります。
塗膜の完全劣化による外壁材への影響
防水機能が失われることで、外壁材自体が水分を吸収し、ひび割れや反りなどの損傷が発生する可能性があります。
雨水侵入によるリスク
外壁の防水性能が低下すると、雨水が建物内部に侵入し、構造材の腐食やカビの発生につながる恐れがあります。
美観と資産価値への影響
外壁の劣化が目立つようになると、住宅の美観が大幅に損なわれ、資産価値にも悪影響を及ぼす可能性があります。
築年数が浅いうちからメンテナンスを行うことで、住まいの資産価値を維持し、将来的な売却時にも有利になる可能性があります。
まとめ
茅ヶ崎で新築10年目を迎えた住宅の外壁塗装は、単なるメンテナンス以上の意味を持っています。
重要なポイントをおさらいすると
- 築10年は多くの塗料で一つの節目となる時期
- 海沿いの環境では劣化が早まる傾向がある
- 地域特性を理解した業者選びが重要
- 劣化症状の確認による適切なタイミング判断が必須
海沿いという特殊な環境を理解し、適切な時期に信頼できる業者へ相談することが、長期的に見て最も賢明な選択と言えるでしょう。
まずは外壁の状態をチェックし、チョーキング現象や色褪せなどの症状があれば、専門業者による診断を受けることをお勧めします。
早めの対応により、美しい住まいを長く保つことができるはずです。
茅ヶ崎での外壁塗装の最適なタイミングや塩害対策について詳しく知りたい方は、ハーモニーホームまでお気軽にご相談ください。