外壁塗装で担当者によって言うことが違う理由と対処法

外壁塗装を検討していて、同じ会社に相談しているのに「担当者によって言うことが違う」という経験をされたことはありませんか?
営業担当者は「今すぐ塗装が必要です」と言うのに、現場監督は「もう少し様子を見ても大丈夫」と言ったり、実際に作業する職人さんは「この塗料よりも別の塗料の方がいい」と言ったりすることがあります。

同じ会社なのになぜこのような食い違いが起こるのでしょうか。
お客様としては「どの担当者の話を信じればいいのか分からない」「会社として統一された見解はないのか」と不安になってしまいますよね。

実は、これは外壁塗装業界でよくある問題で、それぞれの担当者の立場や経験の違いに起因することが多いのです。

なぜ同じ会社でも担当者によって意見が違うのか

同じ外壁塗装会社でも担当者によって意見が違う主な理由は、以下の通りです。

まず最も大きな理由が、それぞれの担当者の立場や優先順位の違いです。
営業担当者は契約の獲得と顧客満足を重視し、現場監督は工事の品質と効率を重視し、職人は施工のしやすさと仕上がりを重視します。
同じ外壁を見ても、重視するポイントが違うため、異なる意見が出てしまうのです。

二つ目の理由として、専門知識や経験の違いがあります。
営業担当者は幅広い知識を持っていますが、現場の細かい技術については職人の方が詳しい場合があります。
逆に、職人は施工技術に長けていますが、材料の特性や耐久性については営業担当者の方が詳しいこともあります。

三つ目は、お客様への配慮の仕方の違いです。
営業担当者は「早めの対策で安心していただきたい」と考え、現場監督は「無駄な出費を避けていただきたい」と考え、職人は「確実に長持ちする方法を提案したい」と考えるなど、それぞれ異なる観点から提案します。

四つ目の理由として、責任範囲の違いがあります。
営業担当者は契約までの責任を負い、現場監督は工事全体の責任を負い、職人は実際の施工品質に責任を負います。
この責任範囲の違いが、提案内容の違いにつながることがあります。

最後に、情報の伝達不足も影響します。
営業段階でお客様と話し合った詳細な要望や条件が、現場監督や職人に正確に伝わっていない場合、食い違いが生じやすくなります。

3つの担当者の立場と特徴

外壁塗装会社では、通常3つの役割を持つ担当者が関わります。

営業担当者(現地調査・見積作成も兼務)

営業担当者は、お客様との最初の接点から契約までを担当します。
現地調査を行い、外壁の状態を確認して見積もりを作成し、工事の提案を行います。

営業担当者の特徴は、お客様の立場に立った提案を心がけることです。
「このままだと雨漏りの心配があります」「今のうちに対策しておけば安心です」など、お客様の不安を解消する観点から説明することが多くなります。

また、会社の売上目標もあるため、ある程度積極的な提案になる傾向があります。
ただし、悪意があるわけではなく、お客様に安心していただきたいという思いから、予防的な観点を重視した提案をしています。

営業担当者は外壁塗装に関する幅広い知識を持っていますが、現場の細かい技術的な部分については、現場監督や職人ほど詳しくない場合があります。

現場監督

現場監督は、工事全体の管理と品質確保を担当します。
営業担当者からの引き継ぎを受けて、実際の工事計画を立て、職人の作業を指揮します。

現場監督の特徴は、技術的な観点と現実的な観点を重視することです。
「この外壁の状態なら、もう少し様子を見ても大丈夫です」「予算を考慮すると、この塗料で十分な効果が得られます」など、より現実的で客観的な判断をすることが多いです。

現場監督は工事の品質に責任を持つため、無理な工事や過度な工事は避ける傾向があります。
また、工期や予算の制約も考慮して、最も効率的で効果的な方法を提案します。

営業担当者よりも技術的な知識が深く、過去の施工経験に基づいた実践的なアドバイスができます。

施工作業員(職人)

施工作業員は、実際の塗装作業を担当します。
外壁の状態を直接確認し、下地処理から仕上げまでを行います。

職人の特徴は、施工の観点から最適な方法を考えることです。
「この外壁材には、この塗料が一番相性がいいです」「下地の状態を見ると、この処理をした方がいいでしょう」など、実際の作業に基づいた具体的な提案をします。

職人は毎日様々な外壁に触れているため、材料の特性や施工方法について豊富な経験を持っています。
特に、外壁材と塗料の相性や、下地処理の必要性については、最も正確な判断ができる場合が多いです。

一方で、コストや工期についてはあまり詳しくないため、技術的に最良の方法を提案することが多く、それが予算オーバーになることもあります。

よくある意見の食い違いパターン

実際によく見られる担当者間の意見の食い違いをご紹介します。

工事時期の判断

営業担当者:「チョーキングが出ているので、今年中に塗装した方が安心です」
現場監督:「確かに劣化は見られますが、急ぐ必要はありません。来年でも大丈夫でしょう」
職人:「下地の状態はまだしっかりしているので、もう1〜2年は持ちそうです」

この違いは、それぞれの判断基準の差によるものです。
営業担当者は予防的な観点、現場監督は工事計画の観点、職人は技術的な限界点の観点から判断するため、このような差が生じます。

塗料選択の違い

営業担当者:「長期的に考えると、フッ素塗料がお得です」
現場監督:「予算と性能のバランスを考えると、シリコン塗料で十分です」
職人:「この外壁材には、ウレタン塗料の方が密着性がいいです」

これは、コストパフォーマンス、予算バランス、技術的適合性のそれぞれを重視した結果の違いです。

下地処理の範囲

営業担当者:「見積もりに含まれている範囲で十分です」
現場監督:「安全を考えて、もう少し広範囲に処理した方がいいかもしれません」
職人:「実際に見てみると、ここも処理が必要ですね」

これは、契約内容、工事全体のバランス、実際の作業における発見の違いによるものです。

正しい情報を得るための対処法

担当者によって意見が違う場合の具体的な対処法をお伝えします。

3つの意見を整理する

まず、営業担当者、現場監督、職人それぞれの意見を整理してみましょう。
どの部分で意見が一致していて、どの部分で違いがあるのかを明確にします。

意見が一致している部分は信頼性が高く、違いがある部分については、なぜそのような違いが生じるのかを確認する必要があります。

判断根拠の確認

それぞれの担当者に、その判断をした具体的な根拠を説明してもらいましょう。

「なぜそのように判断されたのですか?」
「他の方法と比較して、どのような違いがありますか?」
「その方法のメリット・デメリットを教えてください」

具体的な根拠がある意見ほど、信頼性が高いといえます。

責任者による統一見解

意見が大きく分かれる場合は、会社の責任者に統一見解を求めましょう。
「担当者によって意見が違うので、会社としての正式な見解を教えてください」と依頼します。

信頼できる会社であれば、担当者間で協議して統一された見解を示してくれるはずです。

現地での合同確認

可能であれば、営業担当者、現場監督、職人の3者で現地を確認してもらい、その場で意見を調整してもらいましょう。
実際の外壁を見ながら話し合うことで、より正確で統一された判断が得られます。

書面による記録

最終的に決定した内容については、必ず書面で記録を残してもらいましょう。
「誰が」「いつ」「どのような根拠で」判断したのかを明確にしておくことで、後のトラブルを防ぐことができます。

信頼できる会社の見極め方

担当者間の連携がしっかりしている信頼できる会社の特徴をご紹介します。

情報共有がしっかりしている

優良な会社では、営業担当者から現場監督、職人まで、お客様の要望や現地の状況がしっかりと共有されています。
どの担当者に質問しても、一貫した回答が得られる会社を選びましょう。

役割分担が明確

それぞれの担当者の役割と責任範囲が明確になっている会社は信頼できます。
「営業のことは営業担当に、技術的なことは現場監督に、施工のことは職人に相談してください」と明確に案内してくれる会社を選びましょう。

意見調整の仕組みがある

担当者間で意見が分かれた場合の調整方法が確立されている会社は安心です。
「意見が分かれる場合は、現場監督が最終判断します」「重要な変更は必ずお客様に確認します」など、明確なルールがある会社を選びましょう。

責任体制が明確

工事全体の責任者が明確で、問題が発生した際の対応窓口が決まっている会社を選びましょう。
「何かあればこの担当者に連絡してください」と明確に責任者を指定してくれる会社は信頼できます。

定期的な情報共有

工事期間中に定期的に進捗報告や情報共有を行ってくれる会社は、担当者間の連携がしっかりしています。
「週に一度は進捗をご報告します」「変更事項があれば必ずご相談します」など、コミュニケーションを重視する会社を選びましょう。

外壁塗装において「担当者によって言うことが違う」という問題は、決して珍しいことではありません。
営業担当者、現場監督、職人それぞれに異なる立場と専門性があるため、ある程度の意見の違いは自然なことでもあります。

重要なのは、このような状況に遭遇した際に適切に対処し、最終的に統一された正しい判断を得ることです。
遠慮せずに質問し、根拠を確認し、必要に応じて責任者との調整を求めることが大切です。

また、会社選びの段階で、情報共有体制や責任体制がしっかりしている会社を選ぶことで、このような混乱を最小限に抑えることができます。

外壁塗装は大切な住まいを守るための重要な工事です。
担当者間の意見の違いに惑わされることなく、信頼できる情報に基づいて適切な判断をしていただければと思います。

なお、ハーモニーホームでは、基本的に代表一人で全ての業務を担当しているため、このような担当者間の意見の食い違いは発生しません。
現地調査から見積もり作成、施工管理まで、お客様は最初から最後まで同じ担当者(代表)とお話しいただけます。
専門的な工事で提携企業に依頼する場合も、お客様との窓口は代表が担当するため、情報の伝達ミスや認識の齟齬が生じることはありません。

このように一貫した対応により、「前に聞いた話と違う」「担当者によって言うことが違う」といった混乱を避けることができます。

茅ヶ崎での外壁塗装でお悩みなら、ハーモニーホームにお気軽にお声がけください。

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