屋根塗装の見積書に「破風板塗装」「軒天塗装」などの項目があって、どこの部分なのか分からなかった経験はありませんか。
屋根周辺部は外壁と屋根の境界にある重要な部位で、建物の美観と機能性の両方に大きく影響します。
屋根周辺部の各部位は、それぞれが雨水の侵入を防ぎ、建物を風雨から守る重要な役割を担っています。
これらの専門用語を理解することで、見積書の内容を正しく把握し、必要な工事かどうかを適切に判断できるようになります。
1. 破風(はふ)
2. 鼻隠し(はなかくし)
3. 軒天(のきてん)
4. ケラバ
5. 雨樋(あまどい)
6. 横樋(よこどい)・軒樋(のきどい)
7. 竪樋(たてどい)
8. 集水器(しゅうすいき)
9. 這樋(はいどい)
10. 矢切・屋切(やぎり)
屋根周辺部の部位名称10選
屋根の周辺部分は雨風の影響を受けやすく、塗装が重要な役割を果たします。
破風(はふ)
切妻屋根の妻側(三角形の部分)の端部にある板状の部材です。
屋根への風の吹き込みを防ぎ、垂木の保護をする重要な役割があります。
「破風板」として板材が取り付けられており、見積書では破風板塗装として記載されます。
鼻隠し(はなかくし)
軒先の先端部分にある横板で、雨樋が取り付けられる側の部材です。
垂木の先端を覆い隠し、雨樋の支持下地としての役割も果たします。
破風とまとめて「破風・鼻隠し」として見積書に記載されることが多くあります。
軒天(のきてん)

屋根の軒先裏側の天井部分で、「軒天井」「軒裏」とも呼ばれます。
外壁から外側に出ている屋根部分の裏側にあたり、湿気がこもりやすい部位です。
防カビ性塗料での塗装が推奨され、換気口を塞がないよう注意が必要です。
ケラバ

切妻屋根や片流れ屋根で、雨樋が付いていない側の屋根端部を指します。
雨水が流れ落ちない側の屋根の縁部分の場所名称です。
破風板で保護されており、見積書では破風と一緒に記載されることが多くあります。
雨樋(あまどい)
屋根からの雨水を集めて排水する設備の総称です。
横樋、竪樋、集水器などで構成され、塩化ビニル製や金属製があります。
見積書では延長メートルで計算され、材質により塗装の目的が異なります。
横樋(よこどい)・軒樋(のきどい)
屋根の軒先に水平方向に取り付けられた雨樋です。
屋根に降った雨水を最初に受ける重要な部分で、若干の勾配が付けられています。
詰まりやすい箇所のため、塗装前の清掃と点検が重要です。
竪樋(たてどい)
垂直方向に取り付けられた雨樋で、横樋からの雨水を地上へ導きます。
建物の角や外壁面に沿って設置され、風の影響を受けやすい部位です。
固定金具の錆や緩みも合わせて点検が必要な箇所です。
集水器(しゅうすいき)
横樋と竪樋の交差部分に設置される箱状の部材です。
「上合(じょうごう)」とも呼ばれ、雨水を集めて竪樋へ流し込む役割があります。
ゴミが溜まりやすく、定期的な清掃が必要な部位でもあります。
這樋(はいどい)
屋根の上を這うように設置された雨樋で、2階建て住宅でよく見られます。
2階の竪樋から流れてきた雨水を1階の雨樋に導く役割があります。
1階の屋根に設置されることが多く、落ち葉などで詰まりやすい部位です。
矢切・屋切(やぎり)

外壁と屋根の間にある三角形のスペースのことです。
屋切り飾りや、換気口を取り付けることが多くあります。
外壁とは異なる素材や色で仕上げることで、デザイン性を高めることも可能です。
屋根周辺部は雨水の通り道となる重要な箇所です。雨樋の詰まりや破風・鼻隠しの劣化は、建物全体に影響を与える可能性があるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
屋根周辺部の部位名称を覚えることで、業者との打ち合わせもスムーズに進むようになります。
これらの部位は建物の防水性能に直結するため、適切なメンテナンス時期を見極めることが重要です。
屋根周辺部の塗装や補修について相談したい方は、信頼できる専門業者に相談することをお勧めします。
茅ヶ崎での屋根・外壁塗装は、ハーモニーホームにお任せください。