シリコン・フッ素・無機塗料の違いと選び方

外壁塗装を検討する際に「どの塗料を選べばいいかわからない」という相談をよく受けます。
シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料はそれぞれ異なる特徴があり、住宅の状況や予算によって最適な選択が変わってきます。
ただし、同じ樹脂タイプの塗料でもメーカーによって性能が大きく異なることは重要なポイントです。

シリコン塗料の特徴とメリット

シリコン塗料は現在最も人気の高い塗料です。
耐用年数は10~15年で、コストパフォーマンスに優れています。

シリコン塗料の主なメリットは以下の通りです。

  • バランスの取れた性能で幅広い住宅に対応
  • 汚れに強く美観を保ちやすい
  • 施工業者の技術が安定している
  • カラーバリエーションが豊富

実際に多くの住宅で使用されており、施工実績も豊富なため安心して選べる塗料といえます。

フッ素塗料の特徴とメリット

フッ素塗料は高い耐久性が特徴の塗料です。
耐用年数は15~20年とされています。

フッ素塗料の主な特徴は以下の通りです。

  • 紫外線に対する抵抗力が強い
  • 汚れが付きにくく雨で自然に洗い流される
  • 色あせしにくく美観を維持しやすい
  • 耐熱性に優れている

特に南向きや西向きなど紫外線の当たりやすい面がある住宅に適しています。

無機塗料の特徴とメリット

無機塗料は最新の技術を使用した高性能塗料です。
耐用年数は20~25年とされています。

無機塗料の優れた特徴は以下の通りです。

  • 有機物の含有量が少なく劣化しにくい
  • カビや藻の発生を抑制する
  • 不燃性で火災に対する安全性が高い
  • 色あせがほとんど発生しない

塗料選びの判断基準

最適な塗料を選ぶためには、以下の基準で検討することが重要です。

予算による選び方
費用は住宅の状況や使用塗料により大きく変動するため、現地調査での正確な見積が必要です。

住宅の立地条件
海沿いや交通量の多い道路沿いなど厳しい環境では、耐久性の高い塗料が適しています。

メンテナンス計画
住宅は塗装以外の部分も経年劣化するため、定期的な点検と適切なメンテナンスが大切です。

実際に塗装工事を行った住宅を見ると、立地条件と住宅の状況を考慮して選択されているケースが多いです。

重要な注意点:メーカーによる性能の違い

ここでご紹介した内容は、あくまで一般的な機能の説明です。
実際には、同じシリコン塗料でもメーカーによって樹脂の含有率や配合技術が大きく異なります。

シリコン含有率が低いものから高いものまで幅広く存在し、その差は塗料の性能に大きく影響します。
塗料の種類だけでなく、その成分まで注意して見なければ、思ったよりも早い時期に再塗装が必要になってしまう場合があります。

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アステックペイントの詳細な性能や料金については、別途の記事や料金表をご確認ください。

まとめ

外壁塗装の塗料選びでは、以下の3つのポイントが重要です。

  • 施工実績の豊富な塗料を選ぶ
  • 機能性と予算のバランスを考える
  • 同じ樹脂でもメーカーによる性能差がある

塗料の樹脂タイプだけでなく、メーカーの品質や施工業者の技術力も仕上がりを大きく左右します。
どの塗料が最適かは住宅の状況によって変わるため、まずは現地調査でしっかりと確認することが大切です。