外壁塗装は、家の見た目を美しく保つだけでなく、建物を長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。
以前、茅ヶ崎市での外壁塗装の価格相場について記事を書きましたが、今回は別の調査方法と視点から改めて詳しく解説いたします。
前回の記事と合わせてご覧いただくことで、より幅広い視点から茅ヶ崎市の外壁塗装について理解を深めていただけます。
とはいえ「いくらかかるのか?」という費用の目安が分からなければ、業者は選べず予算も立てられません。
特に茅ヶ崎市のように海に近い地域では、気候や立地条件によって塗装の耐久性や価格が変わることも。
この記事では、塗料別・条件別の費用相場や価格差の理由について、分かりやすく解説します。
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1. 外壁塗装の費用相場【茅ヶ崎市】
2. 塗料別による外壁塗装の相場と特徴
3. 外壁塗装の費用を左右する要因
4. 外壁塗装の見積もりの見方と注意点
5. 外壁塗装の費用を抑える方法
6. 外壁塗装に関してよくある質問
7. まとめ
外壁塗装の費用相場【茅ヶ崎市】
茅ヶ崎エリアにおける外壁塗装の費用は、延べ床面積34坪(神奈川県の平均値)の場合、約94〜153万円程度が目安です。
坪単価で換算すると「約2.7〜4.5万円/坪」ほどですが、実際には以下の条件によって金額が前後します。
・建物の大きさ・階数
・外壁材の種類(モルタル、サイディングなど)
・足場や下地補修の有無
・塗料のグレード
茅ヶ崎市を含めた湘南地域における外壁塗装の費用相場は、全国平均より少し高めの傾向。
また、沿岸部では塩害対策の塗料を使う場合があり、耐久性は高いものの単価がやや上がります。
塗料別による外壁塗装の相場と特徴
外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類で大きく変わります。
代表的な5種類の塗料について、具体的に見ていきましょう。
| 塗料の種類 | 耐用年数 | 特徴 | 茅ヶ崎市での適性 |
|---|---|---|---|
| アクリル塗料 | 5〜8年 | 安価だが耐久性が低く、現在はあまり使われない | △:紫外線・塩害に弱い |
| ウレタン塗料 | 7〜10年 | 柔軟性があり細部塗装に向くが、紫外線に弱い | △:海風で劣化しやすい |
| シリコン塗料 | 7~15年 | コストと耐久性のバランスが良く、現在の主流 | ◎:紫外線・湿気に強い |
| フッ素塗料 | 15〜20年 | 紫外線や雨風に強く、沿岸部に適している | ◎:海沿いの住宅に最適 |
| 無機塗料 | 20〜25年 | 耐久性が最も高く、メンテナンス回数を減らせる | ◎:長期的なメンテ削減可 |
なお、アクリル・ウレタン塗料は、耐久性の観点から現在ではあまり採用されておらず、主流であるシリコン塗料以上がおすすめです。
特に茅ヶ崎市では、紫外線量が多く湿気も高いため、シリコン・フッ素・無機塗料が人気です。
海から1〜2km圏内の住宅は、塩害対策塗料を選ぶと長持ちします。
外壁塗装の費用を左右する要因
外壁塗装の費用は、塗料の種類だけでなく、建物の大きさや外壁材、劣化の度合いなどによっても大きく変動します。
ここからは、見積もりに影響する代表的な要因を解説します。
建物の大きさ・形状
外壁塗装の費用を大きく左右するのが、建物の規模と形状です。
延べ床面積が広い住宅は外壁の塗装面積も増えるため、必然的に塗料の使用量や施工時間が多くなり、費用も高くなります。
また、凹凸の多いデザインやバルコニーが複数ある住宅は、シンプルな形状と比べると作業効率が落ちる上に足場の組み立ても複雑になるため、ほとんどのケースで追加費用が発生します。
このように、同じ坪数でも建物の大きさや形状によって費用に差が出る点には、注意が必要です。
外壁材の種類と劣化具合
外壁材の種類や、劣化の進行具合によっても費用は変わります。
例えばモルタル壁は、時間が経つとひび割れ(クラック)が入りやすく、補修材での下地処理が必要になって費用が膨らみます。
また、サイディング外壁は見た目がきれいでメンテナンス性も高い一方で、継ぎ目部分のコーキングが劣化するため、打ち替えや打ち増し工事が必要です。
これらの補修を放置すると、雨漏りや建物内部の劣化につながります。
したがって、追加費用が発生しても早めに対応した方が、長期的にはコストを抑えられるでしょう。
足場や下地処理の有無
外壁塗装では必ず足場が必要で、一般的な戸建て住宅の場合、15〜25万円ほどかかります。
ただし、2階建て以上の住宅や、狭小地で足場の設置に工夫が必要な場合は、さらに高額になることも。
また、外壁の劣化が進んでいると、ひび割れや欠けを補修する下地処理や、ボード自体の交換といった費用も発生します。
一方で、足場や下地処理の工程は仕上がりと耐久性を左右するため、決して削れない費用です。
付帯部の塗装範囲
外壁や屋根だけでなく、付帯部を同時に塗装するかどうかでも総額は変わります。
付帯部とは、雨樋・破風板・軒天・雨戸・換気フード・シャッターボックスといったパーツのことです。
付帯部は外壁ほど目立ちませんが、紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化が進みやすい箇所。
外壁塗装と同時に施工すれば、住宅全体の美観や耐久性を高められます。
外壁塗装の見積もり時には、付帯部を含めるかどうかも事前に検討しておきましょう。
外壁塗装の見積もりの見方と注意点
外壁塗装は、見積もり金額の大小だけで判断すると失敗につながりますので、使用塗料や工程、保証といった部分も確認しましょう。
こちらでは、特に注意したい3つのポイントを解説します。
坪単価だけで比較しない
見積書を確認する際、多くの方が注目するのが「坪単価」ですが、それだけで業者を選んでしまうのは危険です。
同じ坪単価でも、使用する塗料のグレードや下地処理の有無によって、実際の仕上がりや耐久性は大きく変わります。
例えば、低単価に見えても下塗りを省略していたり、安価な塗料を使っていたりするケースでは、わずか数年で塗膜が剥がれてしまうことも。
どんな塗料を使って、どんな工程で施工するのかをしっかり確認すれば、将来的なコストを抑えられます。
仕様書・工程表をチェック
信頼できる業者を見分けるポイントの1つとして、見積もりの中に仕様書や工程表を添付しているかどうかが挙げられます。
これらの書類には、使用する塗料のメーカー名と製品名、塗布回数などが明記されており、具体的な施工内容が分かります。
逆に、こうした情報がなく「一式」とだけ書かれた見積もりは、どんな作業が含まれているのかが不明瞭です。
仕様や工程が明確であれば、他社との比較もしやすくなります。
見積もりを受け取ったら、必ず仕様書や工程表があるかを確認し、詳細を説明してもらいましょう。
極端に安い見積もりは要注意
極端に安い金額を提示してきた場合も、注意が必要です。
コストを下げるために、塗料を薄めて使用したり、規定回数の塗り重ねを省略したりする可能性があります。
短期的には安く済んだように見えても、数年で劣化が進み、結局は再塗装の時期が早まって余計な費用がかかってしまうことも。
施工内容が明確で、価格も適正な見積もりを提示した業者を選ぶ方が、結果的に長持ちにつながり安心です。
外壁塗装の費用を抑える方法
外壁塗装はどうしても高額になりがちですが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。
ここからは、品質を落とさず賢くコストを節約できる3つの方法を紹介します。
屋根塗装と同時に施工する
外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、足場の設置費用を一度に済ませられるため、別々に依頼するよりも10〜20万円程度安くなることがあります。
足場代は工事全体の中でも大きな割合を占めるので、同時に施工すれば経済的です。
また、外壁と屋根のメンテナンス時期をそろえれば、将来の再塗装も一度で済み、手間も抑えられます。
さらに、塗装の仕上がりにも統一感が出るため、美観の面でもおすすめの方法です。
相見積もりを取る
外壁塗装を依頼する際には、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
1社だけの見積もりでは適正価格が分からず、相場より高額な契約をしてしまう可能性があります。
2〜3社ほどに絞って見積もり依頼し、それらを比較することで、塗料の種類や施工内容、保証の範囲などの違いが明確になり、納得感を持って依頼できます。
注意点は「金額だけで判断しない」こと。
安く見えても塗布回数が少なかったり、下地処理が省略されていたりする可能性も。
内容もしっかり確認しながら検討しましょう。
施工時期を選ぶ
外壁塗装は一般的に、天候が安定していて工事をスムーズに進められる「春・秋」がベストシーズン。
一方で、依頼が集中して予約が取りにくく、費用も高くなる傾向があります。
ただし「夏」は台風や夕立のリスク、また「冬」は気温の低さといったデメリットがあるものの、適切な塗料選びや施工管理を行えば、どの季節でも問題なく施工は可能です。
依頼時期にこだわり過ぎず、信頼できる業者とよく相談しながら施工計画を立てましょう。
外壁塗装に関してよくある質問
ここからは、外装塗装に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 外壁塗装は何年ごとに必要ですか?
選ぶ塗料によって異なりますが、10〜15年が目安です。
ただし、チョーキングやひび割れが見られたら、年数に関係なく点検を依頼しましょう。
Q2. 茅ヶ崎市の気候で気をつける点は?
茅ヶ崎市は紫外線や湿気が強く、外壁の色あせやカビ・藻が起こりやすい地域です。
海沿いは塩害にも注意が必要で、耐久性の高い塗料が推奨されます。
Q3. 見積もりは何社取るべき?
最低でも2〜3社から見積もりを取り、金額だけでなく塗料や施工内容、保証の違いを比較するのがおすすめです。
極端に安い見積もりには注意しましょう。
まとめ
今回は、塗料別・条件別の費用相場や、価格差の理由について解説しました。
外壁塗装の費用は、塗料の種類や建物の条件、施工範囲によって大きく変わります。
特に茅ヶ崎市のような紫外線や湿気の強い地域では、耐久性に優れた塗料を選びましょう。
また、相場を把握しつつ複数社の見積もりを比較すれば、安心して施工を依頼できます。
長期的に住まいを守るためにも、費用だけでなく施工内容も含めてバランスよく判断しましょう。
茅ヶ崎での外壁塗装の費用や塗料選びでご不明な点がございましたら、ハーモニーホームまでお気軽にご相談ください。
