雨だれ汚れを放置すると外壁はどうなる?茅ヶ崎市の気候で注意すべきこと

雨だれ

外壁に黒い筋のような汚れを見つけたことはありませんか。
窓の下やベランダの手すりの下など、雨水が流れる場所に現れるこの汚れは「雨だれ汚れ」と呼ばれています。

一見すると単なる見た目の問題に思えるかもしれません。
しかし、雨だれ汚れを放置していると、外壁の塗装が劣化しやすくなり、やがて建物を守る機能が低下してしまう可能性があります。

雨だれ汚れが発生する仕組み

雨だれ汚れは、雨水が外壁を流れ落ちる際に発生します。
どのような仕組みで汚れが外壁に残ってしまうのでしょうか。

空気中の汚れが雨水と混ざる

雨水には、空気中を漂うさまざまな汚れが含まれています。
車の排気ガス、花粉、土埃、砂など、目に見えない小さな汚染物質が雨に混ざっているのです。

これらの汚れを含んだ雨水が外壁を流れ落ちる際、本来であれば汚れも一緒に洗い流されるはずです。
しかし、外壁の塗装が劣化して撥水性が低下していると、汚れが外壁に残りやすくなります。

残った汚れは、雨水が蒸発した後に外壁表面に付着します。
これが繰り返されることで、黒い筋状の雨だれ汚れとなって目立つようになるのです。

用語解説:撥水性とは撥水性(はっすいせい)とは、水を弾く性質のことです。新しい塗装は撥水性が高く、雨水が玉のように転がり落ちます。しかし時間が経つと紫外線などの影響で撥水性が低下し、水が外壁に染み込みやすくなります。

雨だれ汚れが発生しやすい場所

雨だれ汚れは、雨水が集中して流れる場所に特に発生しやすくなります。

窓のサッシ周りは、雨水が窓枠に沿って流れ落ち、窓の下に汚れが溜まりやすい場所です。
ベランダや庇の手すり部分も、手すりの下を雨水が伝って流れるため、雨だれ汚れが目立ちます。

外壁の凹凸がある部分や、雨樋の周辺なども、水の流れが集中しやすいため注意が必要です。

雨だれ汚れを放置するとどうなるか

雨だれ汚れは、見た目の問題だけではありません。
放置することで、外壁にさまざまな影響が出る可能性があります。

塗膜の撥水性がさらに低下する

雨だれ汚れが外壁に付着していると、その部分の撥水性がさらに低下していきます。
汚れが塗膜表面を覆うことで、本来の塗装が持つ水を弾く機能が妨げられるのです。

撥水性が低下すると、雨水が外壁に残りやすくなり、さらに汚れが蓄積しやすくなります。
このような悪循環により、汚れの範囲が徐々に広がっていく可能性があります。

塗膜の劣化が進みやすくなる

外壁の塗装は、紫外線や雨風から建物を守る重要な役割を担っています。
しかし、雨だれ汚れが付着した状態が続くと、その部分の塗膜劣化が進みやすくなることが考えられます。

汚れが付着している部分は水分が残りやすく、塗膜が常に湿った状態になりがちです。
このような状態が続くと、塗装の耐久性に影響が出る可能性があります。

塗膜が劣化すると、外壁材を保護する機能が低下し、外壁材自体の劣化にもつながりかねません。

用語解説:塗膜とは塗膜(とまく)とは、塗料が乾燥して固まり、膜のようになった状態のことです。この薄い膜が外壁を覆うことで、雨水や紫外線から建物を守っています。塗膜が劣化すると、外壁を守る機能が低下します。

カビやコケが発生しやすくなる

雨だれ汚れがある部分は、常に湿気が残りやすい環境となります。
このような湿った環境は、カビやコケにとって繁殖しやすい条件です。

カビやコケが発生すると、外壁の美観がさらに損なわれるだけでなく、これらの生物が外壁の表面に根を張ることで、塗膜や外壁材にダメージを与える可能性もあります。

茅ヶ崎の気候が外壁に与える影響

茅ヶ崎は相模湾に面した海沿いの地域です。
この立地条件が、外壁の状態にどのような影響を与えるのでしょうか。

台風による強い雨風の影響

茅ヶ崎では、台風シーズンに強い雨風を受けることがあります。
台風の際は、通常の雨とは異なる横なぐりの雨が建物に吹き付けます。

横から吹き付ける雨は、普段は濡れにくい壁面にも雨水が当たるため、雨だれ汚れの発生範囲が広がる可能性があります。
また、強い風と大量の雨により、外壁への負担が大きくなることも考えられます。

海沿い地域特有の塩分の影響

海に近い茅ヶ崎では、海から運ばれる塩分が外壁に付着することがあります。
特に台風の際は、海水を含んだ雨が建物に降り注ぐこともあります。

塩分が外壁に付着すると、金属部分の錆びを促進したり、塗装の劣化を早める可能性が指摘されています。
海沿い地域では、内陸部と比較して外壁の劣化が進みやすい傾向があるとも言われています。

茅ヶ崎地域での注意点海沿いの地域では、定期的な外壁の点検と清掃がより重要になります。台風シーズン後は特に、外壁に付着した塩分や汚れを洗い流すことで、劣化の進行を抑えることができます。

年間を通じた湿度の高さ

海沿いの地域である茅ヶ崎は、年間を通じて湿度が高い傾向にあります。
湿度が高い環境では、外壁に付着した雨だれ汚れが乾きにくく、長時間湿った状態が続きやすくなります。

このような環境は、カビやコケの発生にもつながりやすく、外壁の美観と機能の両面で影響が出る可能性があります。

雨だれ汚れへの対策方法

雨だれ汚れによる外壁への影響を防ぐためには、どのような対策が有効でしょうか。

定期的な点検と早期発見

まず大切なのは、定期的に外壁の状態を確認することです。
雨だれ汚れを早期に発見できれば、軽い洗浄で除去できる場合もあります。

特に台風シーズン後は、外壁の状態を確認する良い機会です。
窓の下やベランダ周りなど、雨だれ汚れが発生しやすい場所を重点的にチェックしましょう。

適切な清掃方法

軽度の雨だれ汚れであれば、水洗いや中性洗剤を使った清掃で除去できることがあります。
ただし、高所での作業や汚れの程度によっては、専門業者に依頼することをお勧めします。

無理に自分で洗浄しようとすると、外壁を傷つけたり、高所からの転落などの危険もあります。
安全を第一に考えて、適切な方法を選択することが大切です。

低汚染塗料の活用

外壁塗装の際に低汚染塗料を選ぶことで、雨だれ汚れの付着を抑えることができます。
低汚染塗料は、汚れが付きにくく、雨で汚れが流れ落ちやすい性質を持っています。

光触媒塗料など、さらに高機能な塗料もありますが、初期費用は高くなります。
長期的なメンテナンス費用も考慮して、塗料を選択すると良いでしょう。

用語解説:低汚染塗料とは低汚染塗料とは、汚れが付きにくい性質を持つ塗料のことです。親水性という性質により、雨水が汚れの下に入り込んで汚れを浮かせ、雨と一緒に流れ落ちやすくなります。

構造的な対策

窓のサッシ部分に水切りを設置することで、雨水が外壁に直接流れるのを防ぐことができます。
水切りは比較的手頃な価格で設置できる効果的な対策です。

また、雨樋の定期的な清掃も重要です。
雨樋が詰まると、雨水が溢れて外壁に流れ込み、雨だれ汚れの原因となります。

外壁の雨だれ汚れは、早期に気づいて対処することで、建物への影響を最小限に抑えることができます。
見た目の問題だけでなく、外壁を守る機能の低下にもつながる可能性がありますので、定期的な点検を心がけることが大切です。

特に茅ヶ崎のような海沿いの地域では、台風や塩分の影響も考慮に入れ、適切なメンテナンスを行うことが重要になります。
雨だれ汚れを見つけた際は、早めに対応を検討されることをお勧めします。

外壁の状態が気になる場合や、どのような対策が適切か判断に迷う場合は、専門家に相談してみるのも良いでしょう。
茅ヶ崎での外壁に関するご相談は、ハーモニーホームまでお気軽にどうぞ。

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