見落としていませんか?戸袋・雨戸の塗装が住まいを守る理由

雨戸

付帯部という言葉、ご存知ですか?

外壁塗装を検討されている方の中には、見積書を見て初めて「付帯部塗装」という項目に気づいた、という方もいらっしゃるかもしれません。

付帯部とは、外壁や屋根以外の各部位の総称です。
具体的には、軒天、破風板、雨樋、そして今回のテーマである戸袋・雨戸・シャッターボックスなどが含まれます。

これらは外壁や屋根に比べて目立ちにくい部分ですが、住まいを守るうえで大切な役割を担っているんですね。
実は、付帯部のメンテナンスを見落としてしまうと、後々になって大きなトラブルにつながることもあります。

茅ヶ崎のように海が近い地域では、潮風の影響を受けやすく、付帯部の劣化が進みやすい傾向にあるかもしれません。

戸袋・雨戸・シャッターボックスとは

まずは、それぞれがどういった部位なのかを見ていきましょう。

戸袋の役割と素材

雨戸

戸袋は、雨戸を収納するための箱状のスペースです。
開けた雨戸をすっきりと納めることができる便利な部分ですね。

素材としては、雨戸と同じステンレスやアルミ製が一般的ですが、スチール製や木製のものもあります。
特にスチール部分を含む戸袋は、経年により劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要になってきます。

雨戸の種類と特徴

雨戸には、いくつかのタイプがあります。

昔ながらの引き戸タイプは、戸袋に収納される単板パネルが主流でした。
最近では、折れ戸タイプやシャッタータイプを採用されるお宅も増えているようです。

素材は金属製と木製に大きく分かれます。
金属製の場合、外側の枠がアルミで内側がスチールというケースが多く見られます。
このスチール部分は紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化が進みやすい傾向にあるんですね。

シャッターボックスの構造

シャッターボックス

シャッターボックスは、シャッターを巻き上げて収納する部分です。
窓の上部に設置されており、普段はあまり意識しない場所かもしれません。

外側の枠がアルミで、ボックス部分がスチールという構造が一般的です。
なお、シャッター本体のじゃばら部分は、塗装すると開閉時の動作に支障が出る可能性があるため、通常は塗装しません。
手動タイプと電動タイプがありますが、どちらもボックス部分のメンテナンスの必要性は同じです。

なぜ塗装が必要なのか

付帯部の塗装について、「本当に必要なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

素材を守るための塗膜

戸袋や雨戸、シャッターボックスは、塗膜によって素材が保護されています。
この塗膜があることで、雨や紫外線による劣化を防いでいるわけです。

もし塗装メンテナンスをせずに放置してしまうと、木製の場合は雨や湿気の影響で徐々に木材が腐っていく可能性があります。
金属製の場合は、サビが発生しやすくなり、さらに悪化すると腐食してボロボロになってしまうこともあるんですね。

機能性の維持

劣化が進むと、見た目の問題だけでなく、本来の機能が損なわれることもあります。

たとえば、戸車の不具合で雨戸が傾いてしまったり、シャッターの巻き取り部分が摩耗して完全に閉まらなくなったり。
こうなってしまうと、雨風を防ぐという本来の役割を果たせなくなってしまいます。

塗装によって素材を保護することで、これらの機能を長く維持できるようになります。

美観の維持

外壁や屋根をきれいに塗り替えても、付帯部だけが古いままでは、どこかバランスが悪く感じられるかもしれません。

住まい全体の美観を整えるためにも、付帯部の塗装は重要な役割を果たしています。
せっかく外壁を塗り替えるなら、付帯部も一緒にメンテナンスすることで、統一感のある仕上がりになるんですね。

⚠ 専門家からのアドバイス
付帯部の塗装は、外壁や屋根に比べて費用が安く抑えられることが多いです。
外壁塗装のタイミングで一緒に行えば、足場代を共有できるため、別々に行うよりもかなり経済的です。
足場が必要な2階部分の付帯部は、特に外壁塗装と同時施工をおすすめします。

劣化のサインを見逃さない

付帯部の劣化には、いくつかの典型的なサインがあります。

チョーキング現象

戸袋や雨戸の表面を触ったとき、白い粉のようなものが手につくことがあります。
これは「チョーキング」と呼ばれる現象で、塗膜が劣化している証拠です。

紫外線の影響で塗料の成分が分解され、顔料が粉状になって表面に現れているんですね。
この状態になると、塗膜の防水機能が低下している可能性が高いといえます。

色褪せや変色

塗装が新しい頃と比べて、明らかに色が褪せてきたり、変色したりしている場合も要注意です。

これは紫外線によって塗膜が劣化し、顔料が流れ出ている状態かもしれません。
表面を保護する塗膜が弱くなっているサインといえるでしょう。

サビの発生

雨戸

金属製の戸袋や雨戸、シャッターボックスに茶色いサビが見られる場合は、早めの対処が望ましいでしょう。

サビは放置すると範囲が広がり、最終的には穴が開いてしまうこともあります。
茅ヶ崎のような海に近い地域では、潮風の影響でサビが発生しやすい環境にあるかもしれません。

塗膜の剥がれ

塗装が部分的に剥がれている状態は、かなり劣化が進んでいるサインです。

剥がれた部分からは素材が直接露出しているため、雨水が染み込みやすく、劣化がさらに加速する可能性があります。
この状態を見つけたら、なるべく早めに専門業者へ相談されることをおすすめします。

メンテナンス時期の判断

目安となる期間

一般的に、金属製の戸袋や雨戸、シャッターボックスは、8年から12年ごとのメンテナンスが目安とされています。
木製の場合は、金属製よりも短い間隔でのメンテナンスが必要になることが多いようです。

ただし、これはあくまで目安です。
お住まいの環境や使用状況によって、劣化の進み具合は変わってきます。

外壁塗装と同時がおすすめ

付帯部のメンテナンスは、外壁塗装と同じタイミングで行うのが効率的です。

その理由は、足場を共有できるからです。
2階部分の戸袋やシャッターボックスを塗装する場合、足場の設置が必要になることがあります。
外壁塗装と別々に行うと、その都度足場代がかかってしまうため、コストが高くなってしまうんですね。

また、外壁だけ新しくなって付帯部が古いままだと、見た目のバランスが悪くなってしまう可能性もあります。

状態による判断

目安の期間にかかわらず、前述したような劣化のサインが見られたら、メンテナンスを検討する時期かもしれません。

特にサビや塗膜の剥がれは、放置すると状態がどんどん悪化してしまいます。
定期的に戸袋や雨戸の状態をチェックして、気になる点があれば早めに業者へ相談されると良いでしょう。

📌 重要なポイント
アルミやステンレスのみで作られている雨戸や戸袋の場合、塗装は不要なケースもあります。
これらの素材は塗装をしても剥がれやすいため、むしろ塗装しない方が良いこともあるんですね。
また、シャッターのじゃばら部分は塗装すると動作に支障が出る可能性があるため、慎重な判断が必要です。
ご自宅の戸袋や雨戸の素材が分からない場合は、専門業者に確認してもらうことをおすすめします。

見積もり時の確認ポイント

外壁塗装の見積もりを取る際、付帯部の塗装が適切に含まれているか確認することが大切です。

個数や面積の確認

見積書には、戸袋や雨戸の枚数、シャッターボックスの個数が明記されているかチェックしましょう。

「付帯部塗装一式」といった曖昧な表記だけでは、どこまで施工してもらえるのか分かりにくいことがあります。
具体的な数量と単価が記載されていると、安心できるかもしれません。

下地処理の有無

雨戸

付帯部の塗装でも、下地処理は重要な工程です。

サビ落としや古い塗膜の除去といった下地処理がしっかり行われないと、新しい塗料が密着せず、数年で剥がれてしまう可能性があります。
見積もりの工程に、ケレン作業やサビ止め塗装が含まれているか確認してみてください。

塗装回数の確認

付帯部の塗装回数は、素材や状態によって異なります。

サビが発生しやすいスチール部分など、鉄部には下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。
特に下塗りではサビ止め塗料を使用することが重要になってきます。

一方、木部やサビの心配がない素材の場合は、2回塗りで仕上げることもあります。
見積書では、それぞれの部位ごとに塗装回数が適切に設定されているか確認してみてください。

塗装しない部分の説明

前述の通り、アルミやステンレス製の部分、シャッターのじゃばら部分など、塗装しない方が良い箇所もあります。

どの部分を塗装して、どの部分を塗装しないのか、業者からきちんと説明があるかどうかも、信頼できる業者を見極めるポイントになるかもしれません。

まとめ

戸袋・雨戸・シャッターボックスといった付帯部は、外壁や屋根に比べると目立たない存在かもしれません。

しかし、これらの部位も住まいを守る大切な役割を担っています。
塗装によって素材を保護することで、長く快適に使い続けることができるんですね。

外壁塗装を検討される際は、見積書に付帯部の塗装が適切に含まれているか確認してみてください。
チョーキングやサビといった劣化のサインが見られたら、メンテナンスのタイミングかもしれません。

ご自宅の戸袋や雨戸の状態が気になる方は、専門業者に点検してもらうことで、適切なメンテナンス方法が分かるでしょう。

住まいを長持ちさせるためには、外壁や屋根だけでなく、付帯部にも目を向けることが大切です。
茅ヶ崎での外壁塗装や付帯部のメンテナンスは、ハーモニーホームにご相談ください。

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