雨戸を開け閉めするたびに引っかかる感じがする、異音がする、といった不具合を感じていませんか。
「そろそろ交換かな」と思いつつも、修理で済むのか交換が必要なのか判断がつかず、そのままにしている方も多いかもしれません。
雨戸は住まいを台風や強風、飛来物から守る役割を担っています。
不具合のある状態で放置すると、いざという時に十分な性能を発揮できないこともあります。
この記事では、雨戸交換を検討する際の判断基準や費用の目安、そして種類ごとの特徴をお伝えします。
1. 雨戸交換が必要なサインとは
2. 修理か交換かの判断基準
3. 雨戸の種類と選び方
4. 雨戸交換の費用相場
5. 外壁塗装との同時施工がおすすめな理由
6. 沿岸部での注意点
7. まとめ
雨戸交換が必要なサインとは
雨戸の耐用年数は一般的に10〜15年程度とされています。
ただし、使用環境や素材によって前後するため、年数だけで判断するのではなく、実際の状態を確認することが大切です。
開閉時の不具合
雨戸を動かすときにスムーズに開閉できない、重く感じる、ガタガタと異音がするといった症状は、交換を検討するサインです。
レールにゴミやホコリが溜まっているだけなら清掃で改善することもありますが、それでも直らない場合は戸車の摩耗や雨戸本体の歪みが原因かもしれません。
見た目の劣化
塗装の剥がれ、変色、サビの発生も注意が必要です。
金属製の雨戸は塗膜が劣化すると防水機能が低下し、サビが進行しやすくなります。
軽度であれば塗装で対応できますが、サビが広範囲に及んでいる場合は交換を視野に入れた方がよいでしょう。
隙間や建付けの悪さ
雨戸がしっかり閉まらない、隙間ができてしまうという状態は、防犯性や断熱性の低下につながります。
戸車の調整で改善することもありますが、雨戸本体が変形している場合は交換が必要になることがあります。
修理か交換かの判断基準
不具合があっても、すべてのケースで交換が必要というわけではありません。
状況によっては部分的な修理で十分対応できることもあります。
・戸車の摩耗や破損
・レールの汚れや軽微な損傷
・鍵の不具合
・外れ止めの位置調整
・雨戸本体の歪みや変形
・広範囲のサビや腐食
・木製雨戸の腐朽
・戸袋やレールの損傷
・防犯性や機能性の向上を図りたい場合
まずはレールの清掃や戸車への注油を試してみて、それでも改善しないようであれば業者に相談するという流れがよいでしょう。
雨戸の種類と選び方
雨戸には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
住まいの環境や使い方に合わせて選ぶことが大切です。
単板引違い雨戸
もっともシンプルな構造で、コストを抑えたい場合に適しています。
2〜3枚の板を左右にスライドさせて開閉し、戸袋に収納するタイプです。
閉めると室内が暗くなること、開閉時に窓を開ける必要があることがデメリットといえます。
ルーバー引違い雨戸(通風雨戸)
羽根状のルーバーが付いており、雨戸を閉めた状態でも通風や採光を確保できます。
日中に雨戸を閉めておきたいけれど真っ暗になるのは避けたい、という方に向いています。
手動シャッター

上下に開閉するタイプで、戸袋が不要なため省スペースで設置できます。
防犯性が高く、金属製のため耐久性にも優れています。
引違い雨戸より開閉が楽で、デザイン性も高いのが特徴です。
電動シャッター
ボタンひとつで開閉できる利便性が最大の魅力です。
窓を開けずに操作できるため、暑い日や寒い日、雨の日でも快適に使えます。
タイマー機能付きの製品もあり、留守中の防犯対策にも活用できます。
ただし、電動シャッターへの交換では電気工事が必要になることがある点は覚えておきましょう。
雨戸交換の費用相場
雨戸交換の費用は「本体価格+施工費+処分費」で構成されます。
種類やサイズ、設置場所によって幅がありますが、おおよその目安は次のとおりです。
種類別の費用目安
単板引違い雨戸:1万〜4万円程度(1箇所あたり)
もっとも安価な選択肢です。
ルーバー引違い雨戸:5万〜10万円程度
通風・採光機能が付く分、単板より高くなります。
手動シャッター:8万〜15万円程度
戸袋が不要で省スペース、防犯性も高い選択肢です。
電動シャッター:15万〜30万円程度
利便性は高いものの、費用は最も高くなります。
追加費用の可能性
2階以上の雨戸交換では足場が必要になることがあり、その場合は追加費用が発生します。
また、木製雨戸からアルミ製への交換など、戸袋や枠ごと交換が必要なケースでは費用が上がります。
・あまり開閉しない窓は手動タイプ、よく使う窓は電動タイプと使い分ける
・複数の業者から相見積もりを取る
・外壁塗装など他の工事と同時に行い足場代を共有する
外壁塗装との同時施工がおすすめな理由
雨戸の耐用年数(10〜15年)は、外壁塗装の塗り替え時期とほぼ重なります。
もし外壁の劣化も気になっているなら、雨戸交換と外壁塗装を同時に検討することをおすすめします。
足場代の節約
2階以上の雨戸交換には足場が必要です。
外壁塗装でも足場を組むため、同時に施工すれば足場の設置費用を1回分で済ませることができます。
足場代は工事全体の約20%を占めることもあり、この節約効果は大きいといえます。
統一感のある外観
雨戸だけを新しくすると、外壁との色味や質感に差が出てしまうことがあります。
同時にリフォームすれば、住まい全体の外観に統一感を持たせやすくなります。
沿岸部での注意点
茅ヶ崎をはじめとする沿岸部では、潮風による塩害の影響を受けやすい環境にあります。
塩分を含んだ空気は金属の腐食を早めるため、内陸部に比べて雨戸の劣化が進みやすい傾向があります。
塩害対策のポイント
・定期的に水洗いをして塩分を落とす
・台風や強風の後は早めに洗い流す
・戸袋やシャッターボックス内部にも塩分が入り込むため、本体だけでなく収納部分も点検する
・素材選びではアルミ製やステンレス製など耐食性の高いものを検討する
海に近いお住まいでは、定期的なメンテナンスと早めの対応が長持ちの秘訣です。
まとめ
雨戸の不具合を感じたら、まずは清掃や戸車への注油など簡単なメンテナンスを試してみましょう。
それでも改善しない場合は、修理で対応できるのか交換が必要なのかを見極めることが大切です。
交換を検討する際は、住まいの環境や使い方に合った種類を選び、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
外壁塗装の時期が近いなら、同時施工で足場代を節約できる可能性もあります。
雨戸は住まいを守る大切な設備です。
気になることがあれば、早めに専門業者へ相談してみてください。
茅ヶ崎での雨戸交換や外装リフォームは、ハーモニーホームにお気軽にご相談ください。
